「あと少しというところで緩んでしまう。今年の悪い癖が出た」
試合後、創成館の久留貴昭監督は悔しさを隠さなかった。一方、長崎日大の坂本信行監督は「今日のグラウンドはほとんどボールが動かない状態だったんですが、極力、相手コートでプレーさせようと思いました。難しいコンディションの中で選手たちがよく戦ってくれたと思います」とコメント。「PKはウチはあまり強くないんで」と言いつつも、PK戦突入直前にPK戦での投入を志願したGK吉原を投入するなど、勝つための最善手を貫いた監督の姿勢に選手たちが応えた格好だ。
県新人戦優勝に続き、県内2冠目を狙っていた長崎日大は、難敵の創成館を破り決勝進出が決定。過去10年間の高総体で優勝2回、準優勝3回を含みベスト8以上に9回進出し、県内で夏の強者として知られる長崎日大が4年ぶり7度目の県高総体制覇へあと一歩に迫った。
(文・写真=藤原裕久)
▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長崎予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長崎予選