國學院久我山と実践学園が勝ち点を分け合う

 2月14日実践学園高尾グランドにて実践学園國學院久我山の開幕戦が行われた。久しぶりの暖かい日差しの中、注目の一戦は14:30にキックオフされた。

 先に攻撃を見せたのは青いユニホームを着た実践学園。MF佐々木良和を中心にプレスをかけボールの支配率をあげていく。11分には前線から仕掛けるもDFに阻まれFKを獲得。左斜めからMF藤尾圭悟が低めにクロスをあげ、カーブのかかったボールがゴールまでせまるもGKがしっかりとキャッチ。

 一方、國學院久我山は一瞬の隙をついた18分、右サイドを駆け上がり、ゴール前で流れる様に逆サイドに一人、二人と駆け上がってきた選手へパスを繋げシュートを放つも惜しくもDFにクリアされてしまう。

 流れを奪われたくない実践学園は、中盤の選手も上がり、人数をかけてゴールを狙いにいく。前線で展開を広げる実践学園はボールカットからフリーのMF藤尾が拾い、そのままシュートを放つが惜しくもポストにあたってしまう。実践学園はしっかりと前を向く体制を整え、國學院久我山ゴールに攻め込むが、無得点のまま前半を折り返す。一方、前半はなかなか攻め所を見せられなかった國學院久我山が後半をどう戦うかが見物だ。

 後半に入り、ゆっくりと試合を運ぶ両チーム。國學院久我山はDF上加世田達也、FW三富嵩大、MF名倉巧の三人が流れる様なパスを見せ、ボールをなかなか渡さない。左サイドを有効に使い、前線へと攻め込んでいく。63分、実践学園のマークが外れた一瞬でゴール前のFW三富へパス、シュートを放つもGK正面。

 しかし、次第に実践学園がボールを持ちだす。全身でボールを止めたDF内藤和也が70分にボールカットからサイドをドリブルで駆け上がり、クロスを上げるが流れてしまう。続々と両チーム選手交代に入り、交代で入った実践学園のMF戸塚稜介が中心にチャンスを作っていく。時間が迫るに連れ、パワープレーに走る実践学園に対しパスワークで隙を探す國學院久我山。激しい攻防戦は最後まで続くも、互いに無失点で試合を終え勝ち点を分け合った。

(文・新井恵)