後半開始6分東久留米総合、左サイドから右サイドに展開され、MF6番村上がタイミングよく右サイドを駆け上がる。クロスを受けたFW9番清川が中で合わせるもこれはゴールにならず。一方、東京実業は後半8分にはFW11番日名とFW9番朝日のツートップで崩し、9番朝日が決定的なシーンを迎えるも、これはバーを直撃する。

 前半はサイドに数人を寄せ、そこから中盤を経由してのサイドチェンジという形が見られなかった都立東久留米総合であったが、MF11番今井とMF16番池尻を経由することで高い位置に進入することに成功していた。対する東京実業も単なるタウンターという形ではなく、11番日名、9番朝日、10番萩原、20番森翔太をサイドに寄せ、そこからスイッチを入れたような鋭いパス交換が見られる様になった。

 そして、遂に均衡が崩される。後半14分、東京実業右サイドからのクロスに合わせたのは1年時からチームを引っ張るMF10番萩原。打点の高いヘッドで見事なゴールを決め、先制点を奪取する。

 何としても追いつきたい都立東久留米総合、後半18分には三枚の交代カードを使うという采配に出る。これが見事的中した都立東久留米総合、後半18分に交代で入ったFW5番岡野雅也が左サイドからのクロスに合わせる。滑り込みながら技ありなヘディングをファーポストに流し込んだ。見事な采配で1-1の同点とする。

 勢いづく都立東久留米総合、後半23分には相手DFのミスを誘ったFW13番島村優志がFW5番岡野雅也にスルーパス。強烈なシュートを放つもこれはGK増田がファインセーブ。更に後半30分にはFKから中盤で待ち構えるMF11番日名にパス。これを綺麗にミートさせ強烈なシュートを放つもDFがゴール前でブロックする。

 猛攻を受ける東京実業はDFリーダーの3番今津、4番佐野が身体を張ったプレーで耐えしのぐ。するとチームにも活力が戻り、後半30分以降は球際も激しい攻防戦となる。

 後半35分、都立東久留米総合MF11番日名が中盤でボールを手にすると、ワンフェイントで持ち出し自らシュート。良いコースに行くもGK増田がファインセーブ。

 最後までどちらも勝ち点3を狙いに行くも、決定的な攻撃を仕掛けることが出来ず、このまま試合終了のホイッスルが鳴り、1-1の引き分けで勝ち点を分け合った。

(文・石津大輝)