かくして迎えた延長前半7分。試合を決めたのは高知中時代からの黄金ホットラインだった。MF松井が「目を合わせて信じて蹴った」左CKの先にいたのは「今日は松井のキックがニアサイドで引っかかっていたので、ニアサイドに入り方を変えた」森。強烈なヘディングシュートは高知国際DFのクリアも及ばず最上部ネットを揺らし高知がついに勝ち越し。高知は続く延長後半アディショナルタイムにも後半頭から投入されていたFW松田翔空が松井のスルーパスに抜け出し。「GKをかわすか浮き球で撃つか選択肢がある中で、トラップがうまくいったので、GKをかわしにいった」1年生とは思えない冷静な判断でチーム3点目を沈め、高知が3-1で高知国際に勝利。2大会連続17度目となる北海道開催のインターハイ出場を決めた。
「今年のウチの持ち味は全員攻撃・全員守備。インターハイでの目標はベスト4においているので、そこに向かって四国大会や県リーグでも一戦一戦一戦全力で取り組んでいきたい」と試合後に話したのはキャプテンの森。目標への道のりは決して平たんではないが、全国一番乗りとなったことで生じる調整・強化期間の長さも十二分に活用し、高知は北の大地での躍動を目指す。
(文・写真=編集部)
▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)高知予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)高知予選