後半28分に試合を決めるチーム3点目をマークした徳島市立MF6池田怜以(3年)
そしてここからは水色ユニフォームの独壇場となる。後半20分「今季は全く練習していなかったが、アドリブで投げた」笠原の右サイドロングスローのこぼれ球を山座が決めて勝ち越した徳島市立は、最後の15分間で4ゴール。終わってみれば9大会連続21度目のインターハイ出場を6-1快勝で飾った。
ただ、チームには喜びの中にも浮ついた空気はない。「自分たちのミスで前半崩れてしまったところがあったので修正したい」と山座が反省の弁を述べれば、キャプテンの笠原は「攻撃面で2人だけでなく3人目のかかわりを作りたい」と課題を明示。そして河野監督も「このままでは全国では厳しい」とピシャリと戒めた。
それも昨年、地元開催だったインターハイで矢板中央の前に悔しすぎる初戦敗退に終わった艱難辛苦があるからこそ。先輩たちの流した涙を間近で見た彼らはその想いも背負って、北の大地で目標のベスト8以上への挑戦を続けていく。
(取材=編集部)
▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)徳島予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)徳島予選