東京実業のFW佐藤タケル(左)はキレのあるドリブルを見せた

 1-0で迎えた後半は、前半から一転して風上に立った東京実業の勢いが増した。

 長短織り交ぜたビルドアップから攻め、サイドから崩しにかかる。とりわけ存在感を発揮したのがFW佐藤とMF10国本将樹(3年)のコンビで、近距離でプレーし続けたふたりは巧みなコンビネーションで相手の守備陣を翻弄した。

 70分に東京実業はCKを獲得。キッカーのMF国本が強風に乗せて直接ゴールを狙ったが、惜しくも相手GKに阻まれた。さらに試合終盤には、右サイドからDF3水品莉一(2年)がロングスローを投げると、ゴール前でMF8江里口翔(2年)がヘッドで合わせてネットを揺らす。追加点を奪った東京実業が2-0で勝利し、ブロック決勝へ駒を進めた。

 一方の明治学院は、個々が鋭いチェイシングを徹底し、球際をよく戦っていた。試合には敗れたものの、闘争心あるパフォーマンスには目を見張るものがあった。

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選