後半が始まり、やはり出水中央ペースは続く。
 後半7分、右サイドから上がってきてた3番から中央にいた11番にわたり、さらに23番の前に落ちてチーム4点目となる追加点。4対0とする。

 後半、鹿児島中央はカウンター攻撃が増えるものの、GKの好セーブにゴールネットを揺らすことができない。後半18分、出水中央20番のクリアボールに23番が反応。鹿児島中央DF陣の間を割って入り込み、GKと1対1。落ち着いてゴールを狙い得点を決め、5対0。

 なんとか一矢報いたい鹿児島中央も、中盤で細かいパスをつないだり、裏を狙うパスを出すもゴール前までボールを運ぶことができない。後半20分過ぎから出水中央はFW、MFメンバーを変えやや守備的に。その隙にと中央11番は出水中央のボールを追いかけまわし、守備陣も攻撃に参加するが得点には結びつかず、そのまま試合終了を迎えた。

 試合後、出水中央・近野隼人監督は
「得点だけみると、いいように見えるが、内容的にはボロボロだった。昨日、一昨日と失点していたので守備は慎重になっていたと思うが、まだまだ出し切っていない。ただ、今年は守備よりも攻撃のチームなので失点する以上に点を取らなければならないと言っている。たまたまいい形で得点が入って点差がついたから良く見えるが、内容には不満。準決勝にはそのあたりを修正して臨みたい。」
と準決勝に向けて課題を口にした。

(取材・文=太原裕美)