都立永山 vs 都立葛飾野(写真=河野正)
葛飾野にとって最初のビッグチャンスが先制点となる。後半11分、攻め上がった右SB伊藤大翔(3年)がペナルティーエリア手前から、豪快な左足シュートをゴール右隅に突き刺した。
「うれしい、この大会では初ゴールです。流れ的に押されていたので思い切って狙った。サイドバックはドリブルで運べるのが楽しいですね。優勝を目指して決勝トーナメントもみんなで頑張りたい」
中盤はまた永山のリズムになったものの36分に決勝点が生まれた。MF塩島琉斗(2年)のヘディングシュートがオウンゴールとなり、苦しい時間に貴重な得点をものにする。アディショナルタイムにはともに途中出場の両MFがダメ押し点を演出。櫻井正宗のパスを受けた土屋隼斗(ともに2年)が蹴り込んで勝負を決めた。
永山は後半17分に髙橋の決定打がGK金子に防御され、26分には安齊の蹴った左CKを主将のCB滝悠吾(3年)がヘッドで合わせたが、枠を捕らえ切れなかった。それでもアディショナルタイムに滝が中距離砲を決め、2回戦で昨年ベスト8の正則学園を倒した意地を見せた。
都立高に3連勝しての決勝トーナメント進出。主将の齋藤は「次からは格上のチームばかりなので、持ち味を出し切ってジャイアントキリングを狙いたい。うちは個の力では劣るが、チームが力を合わせたら強いんです」とグループでの戦いに自信を示した。
(文・写真=河野正)
▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選