東福岡 vs 飯塚(写真=中倉一志)

 それでも東福岡は75分、途中交代で入った阿部来紀(3年)がゴールキーパーとの1対1からシュートを放ったが、これは松崎鴻毅(3年)が右足1本でセーブ。その後もゴールを目指して最後の猛攻に出たが、常にボールホルダーにアタックし、ピンチでは身体を投げだすことをいとわない飯塚の壁は厚く、そのまま終了のホイッスル。飯塚が2大会連続で全国高校サッカー選手権への切符を手にした。

 勝因を問われた中辻監督は「感謝の気持ち、そして173人の部員一人ひとりの思いをしっかり背負って選手たちが戦えたということ。すべては心が決めるということなんだなと思う」とコメント。そして終盤の東福岡の攻撃を耐え抜いたことについて次のように続けた。

 「最後のところはもう気持ちでしかない。今日の試合のテーマに『執念』を掲げていたが、やり切れるか、やり遂げれるかだけだった。ピッチに立つことができない部員が3年生でもたくさんいる。ピッチで表現できる11人が必ず最後までやり遂げる、そういう気持ちで最後は守ったのではないか」

 その表情には、やり切った選手たちが誇らしいと言わんばかりの笑顔が浮かんでいた。

【次のページ】 2次予選決勝 東福岡 vs 飯塚(4)

▽第102回全国高校サッカー選手権福岡予選
第102回全国高校サッカー選手権福岡予選