試合風景

喜びを爆発させる市立船橋

市立船橋が、史上最多となる9度目の栄冠

 13年度以来、3度目なった市立船橋流通経済大柏の決勝戦。千葉県内で凌ぎを削る両校の対決は既に今季2回実現しており、高校総体千葉県予選決勝では流通経済大柏が勝利を収め、直後に行われたプレミアリーグWESTでは市立船橋が勝ち名乗りを挙げた。

 その中で行われた一戦は互いに球際の所で強さを見せ、一進一退の攻防が続いた。しかし、両者の明暗を分けたのはコンディションの部分。市立船橋のFW村上弘有は3回戦で負傷を負ったが、「中日と準々決勝を休ませて、昨日は半分ぐらい使わせた。そして、昨日の試合が終わったあとの状態が良かったので、今日は頑張ってもらいました」(朝岡隆蔵監督)。本来の動きが戻ったことで同じく負傷していた流通経済大柏の1年生CB関川郁万に対して、ほとんどの空中戦で勝利。攻撃の時間を作ることにも繋がり、僅かながら試合を優位に進めた。そして、迎えた前半終了間際の35+2分。FW野本幸太がショートカウンターから右サイドを抜け出すと、最後は「ファーに行こうと思ったけど、ニアが空いていた」という村上の左足で先手を取った。

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