大津 vs 秀岳館(写真=井芹貴志)
初戦の準々決勝、東海大学熊本星翔とのゲームでは大勝した大津だが、「コンディショニングがうまくできず、選手権ならではの緊張などもあって体が切れていなかった」と、先月末に顧問の立場から就任することになった宮崎祐介監督。それでも、「碇、兼松、五嶋とターゲットになれる選手が多く、プレミアリーグでも得点が取れている」(宮崎監督)という強みである高さを生かして結果につなげたのはさすが。決勝に向けては「ドリブルでバイタルへ入られる場面が多かったので、守備の優先順位を整理することと、ボールを受けることを怖がっているところがあったので、その点を確認したい」(同監督)と課題を挙げる。
一方、「高校総体でベスト16で敗れてから、選手はよくやってくれた」と話すのは、今春就任した秀岳館の広山晴士監督。「これまでの良い部分は残して新しいものを発信できれば」と、個人技術をベースにしながら状況に合わせた判断を求めるスタンスで、自陣低い位置から足元でつないで相手の間を取りながらボールを運び、積極的に個でしかける姿勢は、結果にはつながらなかったが新年度への可能性も感じさせた。
(文・写真=井芹貴志)
▽第102回全国高校サッカー選手権熊本予選
第102回全国高校サッカー選手権熊本予選