熊本商vs熊本国府(写真=井芹貴志)

 「序盤に3点リードできたのは想定外で、慣れない展開で力が入ってしまった」と、熊本商の時田監督。しかし、キャプテンの木實が「国府さんにはリーグ戦で負けていて、2点差でもひっくり返す力があるので、ハイインテンシティで戦うことを監督からも言われてきた」と話したように、ゲームの入りから出足や強度の面でも圧倒。さらにリードを奪ってもそれを緩めず、足をつる選手が何人も出るなど最後までハードワークを貫きつつ、集中も保って反撃を2点に抑えた。

 時田監督が主将として全国出場した平成7(1995)年度以来、28年ぶりの全国選手権出場まであと1歩と迫った熊本商は、決勝で3連覇を狙う大津と対戦する。

 「身近な目標として頑張ってきたが、自分たちにも同じ公立校としてのプライドがある。難しい試合になると思うが、選手権は一発勝負。これまでの恩返しの意味でも、いい準備をして全力でチャレンジし、全国に行きたい」と、時田監督は力強く言い切った。           

(文・写真=井芹貴志)

▽第102回全国高校サッカー選手権熊本予選
第102回全国高校サッカー選手権熊本予選