明秀日立イレブン(写真=矢島公彦)

 対する徳島市立は、GKは1安藝誠一郎(3年)。4バックは右から14藤川琉偉(2年)、3川村琥太朗(3年)、キャプテンマークを巻いた4山本煌大(3年)、5麻植光規(3年)。中盤はダブルボランチが12山口凜太朗(2年)と7山座拓達(3年)。サイドの右が8原水智弘(2年)、左が6池田怜以(3年)。2トップは11鈴木悠哉(2年)と30岡快吏(2年)。本来キャプテンのFW10笠原颯太(3年)は直前の練習試合で右足甲を骨折。無念のベンチ外となった。

 

 1回戦屈指の注目カード、前半のペースを握ったのは徳島市立であった。9分にテクニカルなドリブルでPA左に侵入した7山座のクロスに8原水がダイレクトボレーで合わせると、17分のは6池田、7山座、8原水が3連続で枠内シュート。23分には再び7山座の左CKに3川村のヘディングシュート。33分には7山座のワンタッチスルーパスから30岡のシュート。常に縦方向を見ながら相手をトラップ・ドリブルでずらず技術も持ち併せる徳島市立の自在な攻撃は明秀日立を大いに悩ませた。

 しかし、そこは流石、インターハイでも青森山田(青森)をはじめ並みいる強豪を倒してきた明秀日立。守備から攻撃への素早い切り替えと7吉田らのドリブル・正確なキックは鋭いカウンターとなって徳島市立を脅かし、39分には11石橋が強烈なシュート。これはゴール右に外れスコアレスで前半を折り返したものの、後半の攻勢を予感せせるには十分な威力だった。

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▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権