にわかに高まる「大番狂わせ」への期待。が、青森山田はメンタルも屈強だった。74 分にはロングスローのこぼれ球から右サイドを連携で突破した後、途中出場のMF16後藤礼智(3年)が上げた優しい左足クロスにFW11米谷が頭1つ抜け出したヘディングシュートで同点。その後も途中出場のFW9津島巧{3年)らも次々とゴール前に。飯塚もアディショナルタイムに入り連続で勝ち越し機を迎えたが、ここは決めきることができず。1-1のまま3回戦進出の行方はPK戦に委ねられた。

 そのPK戦では5人全員が決め、飯塚の2人目をドンピシャで止めたGK1鈴木の好セーブもあり、青森山田がPK戦5-3で次戦へと駒を進めた。が、飯塚の奮闘は大きく讃えられるべきだろう。なお、青森山田は、2024年1月2日の3回戦では埼玉・駒場会場の第2試合で広島国際学院(広島)-静岡学園(静岡)の勝者と対戦する。

(写真=矢島公彦)

▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権