結束力を増す初出場の名古屋が8強入り!前回覇者の岡山学芸館をPK戦の末に破る

名古屋イレブン(写真=小室功)

 初出場の名古屋が快進撃を続けている。3回戦で、前回覇者の岡山学芸館を1-1のスコアからPK戦の末、6-5で破り、準々決勝に名乗りを上げた。名古屋の山田武久監督は感無量といった表情を浮かべ、選手たちの奮闘ぶりを称えた。

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 「大会前は、正直、ひとつ勝てれば、と。ここまで勝ち上がれるとは思ってもいませんでした。選手たちが本当によく頑張ってくれました。涙腺がやられっぱなしです」

 両チームとも決定機を創出するものの、ゴールネットを揺らすことができず、前半はスコアレスのまま終了。先に試合を動かしたのは名古屋だった。自慢のロングスローを糸口に均衡を破った。

 57分、右タッチラインから左SB13月岡陸斗(3年)がゴール前に伸びやかなボールを送る。誰も触れず、ひとやま越えると、大外から回り込んだキャプテンのMF6田中響貴(3年)が左足ボレーで仕留めた。

 歓喜に沸く名古屋。だが、試合はこれで終わらない。終了間際に、岡山学芸館が追いつく。起死回生の一発を決めたのは、FW9太田修次郎(2年)だ。FKの流れからキャプテンのMF10田口裕真(3年)が折り返し、それを右足で合わせた。

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