岡山学芸館 vs 名古屋(写真=小室功)

 勝敗の行方はPK戦に委ねられる。

 先に蹴る岡山学芸館は4人まで、すべて成功。かたや名古屋は、4人目のPKキッカーである田中が左ポストにはじかれた。ここでチームの窮地を救ったのが、GK1小林航大(3年)だ。岡山学芸館の5人目を止め、さらにサドンデスとなってからの7人目もストップ。

 準々決勝進出の立役者となった。

 「PKを外してしまい、血の気が引きました。でも、中学時代から同じチーム(FCフェルボール愛知)でプレーしてきたGKの航大が止めてくれると信じていました」(田中)

 名古屋の7人目のPKキッカーであるMF8川瀬陸(2年)が成功し、長い戦いにピリオドが打たれた。

粘り強い守備と、相手の一瞬のスキを逃さないしたたかさ。試合を重ねるごとに結束力が増す名古屋の次なる目標は“国立”だ。1月4日、準々決勝でぶつかる難敵・市立船橋を、果たして打ち破ることができるだろうか。注目の一戦がすぐにやってくる。

(文・写真=小室功) 

▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権