青森山田イレブン(写真=矢島公彦)

 対する広島国際学院はGKが1片渕竣介(3年)。4バックは右から2藤井海地(3年)、キャプテンの4茂田颯平(3年)、3水野雄太(3年)、23岡田康誠(3年)。中盤はダブルボランチが6長谷川蒼矢(3年)と7渡邊雄太(3年)。サイドの右が13萩野巧也(3年)、左が5島川翔汰(3年)。トップ下に14戸山晴人(3年)が入り。ワントップは11野見明輝(3年)。こちらも過去2試合と同じ11人で挑んだ。

 4分には右サイドから7渡邊が意表を突きゴールへ向かう直接FKを蹴るなど、広島国際学院が押し込む形ではじまったこの試合。が、青森山田は相手の圧力をいなし、跳ね返した勢いのまま相手陣内深くまで押し込むと、迎えた12分にこのエースが魅せる。

 左サイドから8川原が入れたクロスを受けたFW11米谷は右側に寄せる相手DFに対し、わずかにボールを引きながら背中を向け反転し、左足でのシュートコースを創出。そして「自分が点を決めないと勝てない」気持ちを体現するグラウンダーでのコントロールショットは図ったように右サイドネットに転がり1-0。青森山田は残る時間もほぼゲームをコントロールしたまま前半を終えた。

 一方の広島国際学院は前半終了を待たず38分に静岡学園戦でテクニカルな先制点をマークしたMF10石川撞真(3年)をトップ下に投入。後半反転攻勢への流れを生み出そうとするが、次の1点はまたしても青森山田のエースからだった。

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▽第102回全国高校サッカー選手権
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