またも雨中の決戦(写真=竹内松裕)

 秋田商業は風下も影響して押し返せず防戦を強いられる。なんとか前線にボールを運ぼうとしても、エースのFW9泉海斗が徹底したマークを受けてキープできない苦しい展開。

 相手にチャンスを作らせずに試合を進めていた明桜は、セットプレーでスコアを動かす。36分、右CKをキッカーのMF7中山煌斗がセットする。中山もともと右利きだが、この場面では相手ゴールに向かう風を考慮して左足に変更。するとカーブのかかったボールが木谷の頭上を超えてゴールに吸い込まれた。決勝の前日、中山からCKを左で蹴る提案をされ「やろう」と快諾していた原監督は、「本当に賢い選手」とキッカーを称えた。

 2-0で折り返した後半は、風上にまわった秋田商業が反撃に出る。しかし明桜も粘り強くはね返す。ボランチとして流れをコントロールしようとした中山は「まず失点しないことが大事なので、みんなシンプルにやっていた」と前半のプレーを継続した。

 秋田商業は選手交代で打開を図り、MF10長谷川悠真やMF8後藤楓太が起点を作ろうと奮闘。MF21太田惇晴がディフェンスラインを突破してフリーでゴールに突進したが、これはオフサイドの判定となり1点が遠い。

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▽第102回全国高校サッカー選手権秋田予選
第102回全国高校サッカー選手権秋田予選