佐賀東 vs 佐賀商(写真=森田将義)

 佐賀商もこのままでは終われない。33分には右サイドを抜け出したFW10中村颯汰(3年)のクロスから途中出場のエースFW9古賀航太郎(3年)がダイレクトシュートを放ったが枠の外。40+2分には左CKのこぼれ球から、技巧派ドリブラーのMF14宝蔵寺晴(2年)がゴールを狙ったもののゴールネットを揺らせない。最後はゴール前でのFKの流れから、宮川に決められ、5-0という結果に終わった。

 試合後、蒲原監督が5点を奪った攻撃以上に評価したのは守備の出来だ。「攻撃ではシュートをいっぱい打つこと、守備はプレスが今日の最大テーマだった。今年は相手に蹴らせないぐらいアグレッシブにプレッシングをかけようと準備してきた中で、凄く頑張ってやってくれた」

 「この日のために新チームが始まってから、ハイプレスをテーマにやってきた。何か特別なことをやったわけではなく、今まで準備してきた物を今日のゲームで出せた」。大島がそう安堵の表情を浮かべたように新チームになってから積み上げてきた力を発揮できたゲームではあるが、選手は現状に満足していない。

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▽第102回全国高校サッカー選手権佐賀予選
第102回全国高校サッカー選手権佐賀予選