U-17日本代表vs関東大学選抜

 関東大学選抜は1本ごとにメンバーが全て入れ替わるため、フィジカル面と体力面で劣るU-17日本代表はいずれのゲームも苦戦。主力組やサブ組などを分けずに戦ったなかで、1本目は1-2、2本目は1-3、3本目は0-0、4本目は1-3となり、合計スコア3-8で敗れた。

 4歳年上の相手に対し、1本目と2本目に徳田誉(鹿島ユース)がゴールを挙げ、U17アジアカップで活躍した道脇豊(熊本)も4本目に吉永夢希(神村学園)のラストパスからネットを揺らした。怪我に苦しんでいたストライカー陣の活躍が、本大会に向けて明るい材料になったのは間違いない。

 そして、何より今回のトレーニングマッチで収穫だったのが、CB永野修都(FC東京U-18)の復活だ。チーム立ち上げ当初からコアメンバーとして活躍し、最終ラインの大黒柱として重要な役割を担ってきた。しかし、9月のフランス遠征でアクシデントに見舞われる。イングランドとの2戦目に先発出場を果たしたが、18分に負傷交代。相手と接触した際に右足の指を3本折る大怪我を負ったのだ。

 手術は必要なかったが、大会出場は絶望的。それでも、永野は諦めなかった。

 「怪我した時の痛みはすごかったし、ドクターからも厳しいと言われていた。厳しいというのは分かっていたけど、頑張ってなんとか」

 病院でのリハビリはもちろん、どこまで効果があるか分からなかったが、いりこを摂取したり、睡眠時間の確保などに注力して僅かな可能性を信じて怪我と向き合ってきた。

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