ディビッド・ローレンス(福知山成美)

 最後の3本目はピンクビスが意地を見せる。「白い目で見られるぐらい(アグレッシブに)やるのは、なかなか大変だけどやって欲しい。ディビッドは言葉が通じない中でもやれていたので凄い。このキャンプに来てもらって良かった」。前線からの守備を廣山監督が称えたディビッドがゴール前のこぼれ球を押し込み、1点を返し、7-1で紅白戦を終えた。

 2日間の日程ではあったが、廣山監督が「今年1年意識して変わっていけばチャンスがあるような選手もいた」と話したように存在感を示した選手がいたのは収穫。それ以上に同年代のライバルたちに刺激を受けながら、世界基準を知ることができた選手への影響は大きい。

 沖村が「攻撃の選手でも攻撃だけでなく守備もできるし、守備の選手も攻撃ができる。フィニッシュの部分では全員がゴールに向かう姿勢が人一倍強かったので、刺激をもらいました」と口にすれば、寺川も「同じポジションなら、阪南大高の福本選手はチームを動かしている感じがあった。球際の強さや、シュートを決め切る力があり、ああいうふうにならなければいけない」と続ける。それぞれの選手がキャンプで学んだ基準を所属チームに戻ってからも継続し、飛躍に繋げてくれるはずだ。

(文・写真=森田将義)