後半の流れも変わらず、青森山田のペースで試合は進む。後半16分には後方から出たパスにFW藤井維咲(2年)がシュート。こぼれ球を拾ったMF浅野瑠唯(2年)が無人のゴールを狙ったが、懸命に戻ったDFのカバーに阻まれた。以降は押し込みながらも得点が奪えない時間が続いたが、33分には途中出場のMF三浦陽(2年)が左サイドからカットインシュートを決めて、3点目をマーク。36分にも右CKから小沼がヘディングシュートを叩き込み、4-0で勝利した。
けが人が多く、スタメンが定まらない中で春休みの遠征に挑んでいる青森山田だが、浅野ら出場機会を得た選手が成長の兆しを見せているのは収穫で、正木監督は「選手が厚くなって欲しい」と期待を寄せる。一方の兵庫県選抜は大敗となったが、メンバーは県リーグに所属するチームの選手がほとんど。普段味わう機会のないプレミアリーグの基準を知れたことは今後の成長に繋がりそうだ。
(文・写真=森田将義)