明法 vs 中央大学高

 優勢の明法は桑田直徹監督の指示を選手がじっと耳を傾ける静かなムード。一方、中央大学高は選手たちが監督・コーチを巻き込み、ホワイドボードを使い、後半にむけた意見をぶつけあう白熱したムード。「まだ2‐0。相手のチャンス2回がそのままゴールになっただけ。大丈夫、大丈夫。俺たちはいける」そんな鼓舞する声が飛んだ。

 迎えた後半。やや中央大学高が盛り返したが、前半同様のつばぜり合いは変わらず。試合が進むなか、戦況が動く。後半28分、中央大学高MF8小林瑛太が放ったロングシュートがそのまま入り、1点差。アディショナルタイムを含め、残り約15分。同点、逆転への士気は高まったが、明法はそうはさせなかった。30分、明法はサイドチェンジからスペースに走りこんだMF14嶋洸樹がカウンター。ペナルティエリアに進入し、仕掛けてシュート。これが3点目となり、中央大学高の反撃を退けた。試合は明法が3-1で勝って、準決勝進出を決めた。

【次のページ】 準々決勝 明法 vs 中央大学高(3)

▽令和5年度東京新人戦(新人選手権大会)
令和5年度東京新人戦(新人選手権大会)