鹿島アントラーズユース vs 瀬戸内(写真=森田将義)

 「自分たちがボールを回すことができた。ただ、相手の陣地に入る時間が増えたけど、相手の守備が硬くて突破できなかった悔しさがある」。坂根が振り返った通り、後半は瀬戸内がボールを持つ時間を増やしたが、大川とDF4坂本翔汰(3年)を中心とした守備陣が最後の局面で自由を与えない。攻撃陣も運動量を落とさず、前からの守備を続けていく。「危ない場面はありましたが、よく全体で凌げた」(柳沢監督)。

 交代で入った選手も攻撃に活力を加え、後半13分にはMF8長山翔真(3年)の左クロスから獲得したPKを小倉が決める。15分には左クロスを反対サイドのMF9三沢大和(3年)が折り返し、後方から走り込んだ小倉がダイレクトで合わせて、4点目をマーク。試合終盤にも途中出場のFW23徳田誉(2年)がロングボールからゴール前を抜け出し、ゴールネット揺らす。終わってみれば、5得点を奪った鹿島ユースが勝利し、ベガルタ仙台ユース(宮城)との2回戦に駒を進めた。

(文・写真=森田将義)

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