そんな難敵・関大一を打ち破り興國が歴史を塗り替えた。今まで何度も跳ね返されてきた舞台で堂々と勝ち切った。昨年の同大会終了後に興國の監督になった六車拓也監督。就任からちょうど1年というタイミングでインターハイ初出場という偉業を達成。選手たちの競争意識を高め、ディフェンス面を安定させ、元々高かったポテンシャルを更に引き出した。

 指揮官は「もちろん全国大会を目指すのはひとつなんですが、大事なのは毎試合自分たちが成長すること。トレーニングが全てなので、そこで頑張っている選手にしっかりチャンスを与える。そこに腹を括っていたので、それに選手が応えてくれた。だから相手のプランに合わせるというのは1試合もなかった。難しいゲームが多かったですが、その時にチャンスを与えられた選手がしっかり力を出してくれた」と話し、今大会を通して成長した選手たちの姿に目を細めた。

【次のページ】 中央トーナメント準決勝 関大一 vs 興國(5)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選