浦和ユースvs桐蔭学園(写真=河野正)

 しかし桐蔭学園は攻めの姿勢を崩さず、長短のパスを使って外から鋭いアタックを続ける。そうして39分、ともに途中出場の2年生MFが同点ゴールを呼び込んだ。松居聖那が左を突破。八尋海斗が絶好の最終パスを右足で蹴り込んだ。43分にも松尾が松居の左クロスに合わせたが、わずかに外れて決勝点を取り損ねた。

結局、一進一退の攻防が展開された90分は引き分けに終わった。

 浦和ユースの平川監督は、「(勝敗が)どちらに転んでもおかしくない難しい試合でした。開幕戦ということで、お互い慎重に戦った印象ですかね。水をまいたのでピッチがスリッピーになり、プレスを掛けると滑り、パスミスから失点にもつながる恐れもあり、少しナイーブになったのかもしれませんね」と公式戦初さい配を終えての感想をこう述べた。

 開幕に向けての準備は順調だったそうだが、直前にプリンスリーグと同じ90分の実戦をこなせず、完ぺきな調整とはいかなかったという。

 それでも指揮官は「途中まではいい試合ができていたし、感覚をつかんだので次からはもっとダイナミックにやってくれると思います。改善すべき点も見えたので、修正して次に進みたい」と手応えをつかんだ様子だ。

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