また、2点目を奪い守備でもチームの勝利に貢献した湯藤は「選手権に負けてから1週間ぐらいはみんな切り替えることができなかった。今週は練習から気合が入っていて、雰囲気が悪くなった時もみんなで声をかけあってできたので今日はその結果が出たと思います」と勝利を喜んだ。

 さらに鈴木監督は「もう少し取れるべきところで取りたかった。特に前半のところで。やっぱり得点を取って、もう少し余裕を持ってゲームを進められたら良いなとは思ってました」と、教え子たちの力を信じているからこその辛口で試合を総括したものの「(選手権予選で敗退して)気持ち的には決して楽なメンタルではなかったですが、(リーグ戦の)残り3試合を無失点で終えてくれたので、3年生中心に彼らが背中で1、2年生に見せてくれたと思います。最後までやりきってくれたことに彼らに対して敬意を持って褒めてあげたいなと思ってます」と優しさの籠った労いの言葉で締め括った。

 一方、来季は県リーグから返り咲きを目指す前橋商の笠原恵太監督は「1年間、このカテゴリーにいたからこそ全国クラスのレベルを味わうことができました。最初は慣れずに苦しみましたが、後半は当たりやスピードにも対応して、勝ち点も取れるようになった。こちらから指示を与えなくても自分たちで対応できるようにチームが成長してくれたのは嬉しかった」と選手たちの成長に目を細めた。

(文・写真=西山和広)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 関東2部
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 関東2部