もうひとつは執拗な守備。たしかに横浜FCユースが圧倒していた。しかし柏U18から見れば、無理に攻めず、まずは守備から入り、チャンスと見るや一気に押し出す戦い方を敷いた。あえてボールを相手に持たせていた見方もできる。

 試合前、藤田監督は選手たちに伝えたことがある。

「今シーズン、横浜FCユースがこれまで4敗した相手は柏U18と鹿島アントラーズユース、そして青森山田には2敗しています。対戦相手の特徴を踏まえ、選手たちに「どう感じる?」と尋ねました。すると選手から「守備が激しいチーム」と答えが返ってきました。つまり、そうした試合をすれば、我々は勝利を手にできる、そう話しました。試合中、少しファールが多くなりましたが、強く意識させました」。柏U18 の執拗な守備が全うできたといえる。

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