そのなか中盤の潰し役として存在感を放ったのがボランチで起用されたDF6藤谷温大。「前に3人、吉原くん(MF11吉原楓人)、澤井くん(FW28澤井烈士)、戸田くん(FW10戸田晶斗)は個人技で突破できて、1対1が強く、簡単にボールを取られない選手。この3人を活かすために、僕は汚れ役に徹しました。点を取ることは向いていないので、できることをまずは徹底してやりました」この言葉通り、ボールを狩りまくるプレーを見せた。この試合のMVPを決勝点のFW10戸田。終始、安定したセービングを見せたGK1栗栖なら影のMVPはDF6藤谷と言える。

 今節の勝利で首位・横浜FCユースとの勝点差を「6」とした柏U18 。「我々が目標とするところに届くには、きょうは勝点『1』でもダメでした。試合終了直後、何人か倒れていましたが、選手には常に『絞り出せ』と伝えています。ことしのチームらしさはきょうの試合で出ていました」と藤田監督。プレミアリーグEASTは残り4試合。柏U18はすべてを絞り出し、その頂を目指す。

(文・写真=佐藤亮太)

▽高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2024 EAST
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