「1週間経った頃には、プレミアリーグ残留にむけ、全集中しようと気持ちが切り替わりました」(MF12金子) 

 「選手権が終わって、3年生から『次の代にプレミアリーグを残していこう』と言葉がありました。『もう一回、やるべきことをやっていこう』『来年以降の市船のことを考えて戦おう』と切り替えてくれました。敗退からの3週間、大きなショックを受けましたが、試合(横浜FCユース戦)が近づくにつれ、しり上がりになって、自分の気持ちをコントロールしてくれました。それが今回の結果につながりました」(中村コーチ)

 そして、こんな声も。

「負けたあとの1週間、2週間、そしてきょうまで諦めたくなる気持ちがなかったわけではありません。でも、僕らを支えてくれる人、応援してくれる人、その人たちのために。そして個人のためではない、誰かのために、市船という存在のためにプレーできたことが力になりました」(GK1ギマラエス・ニコラス)

 チームのため、応援する人たちのため、そして市船のため。この思いが完封勝利につながり、残留へ貴重な勝点をもたらした。

 プレミアリーグEASTは残り2試合。次節、市立船橋は同じ勝点「23」で並ぶFC東京U-18と船橋市法典公園(グラスポ) 球技場で残留にむけた直接対決を行う。

(文・写真=佐藤亮太)

▽高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2024 EAST
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