ファジアーノ岡山U-18イレブン(写真=寺田弘幸)

 ただ、両チームの守備陣もスキを見せない。鹿児島城西は常に声を出してチームを締める藤吉純誠を中心に統率を乱さず、ファジU-18も一人ひとりが球際をタイトに戦いながら城西のストロングであるセットプレーに集中して対応した。

 30分を過ぎると試合は動き出す。最初に決定的なチャンスを作ったのは鹿児島城西だった。34分に右サイドを添島が力強く前進して上げたクロスを逆サイドの中村玲音が折り返し、柿元翔毅が飛び込んだがシュートは枠を捉えられなかった。

 そして37分にゴールネットが揺れた。ファジU-18がストロングを発揮。磯本が左サイドからインスイングのクロスを入れると、「蒼羽君がボールを持ったらカットインしてくることは分かっていますし、いつもボールが来ることを信じて入っています」と言う末宗寛士郎がタイミングよくゴール前に入ってヘディングシュートを決める。

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