追いかける展開を強いられた松本国際も黙ってはいない。直後の17分に中央を仕掛けた関が倒され、FKを獲得。直接狙ったシュートが相手GKのファンブルを誘発し、試合を振り出しに戻した。36分には自陣から素早くFW9吉村大樹(2年)に展開。右サイドに落として、FW19下野善生(3年)が前に出たGKの隙を付いたが、シュートは枠の外。このまま試合は動かず、1-1の引き分けとなった。
松本国際としては思い通りに試合が運べない中でも引き分けに持ち込めたことに価値がある。「選手が凄く悔しいと思うけど、落とさなくて良かった」と口にするのは勝沢監督。関は「インターハイまでに前から走って、プレスをかけて、プレッシャーを与える自分たちのサッカーを積み上げていきたい」と続ける。対する上越はプリンス北信越2部に初参戦。全てのチームが格上と言える中、しぶとく勝点を積みあげているのは大きい。「コンディション不良が何人かいる中でのゲームでも粘り強く勝点1をよく取ってくれました」(藤川監督)。両チーム、課題と収穫を生かしながら、インターハイによる中断までの残り2節に挑む。
(文・写真=森田将義)
▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 北信越2部
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