一方、敗れた履正社の平野直樹監督は「シーズン最終戦なので3年生を中心に戦いたかったが、下級生を起用して流れが変わったので少し複雑な気持ちがある」と振り返った。夏から3年生を中心にチームを構成してきたが、競争の中で「身体のできてきた1年生がクォリティーのところでも発揮してくれた。次につながる戦いができたんじゃないか」と話している。

 ゴールを決めた木村は京都府出身。京都葵FCとNJCサッカースポーツ少年団でプレーして、中学から大阪へ活躍の場を移してプロへの切符をつかんだ。高校生活最後の公式戦が地元のJクラブとの対戦となったことに笑顔を見せたあと「プロの世界で、どれだけ通用するか。1年目から試合に出て活躍して成長していきたいです」と決意表明している。

 履正社は勝点を積み上げることはでいなかったが、9位・京都橘が首位・G大阪ユースに破れたために順位は8位から変わらず、1部残留を決めている。 

(文・写真=雨堤俊祐)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 関西1部
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