ただ、終盤になると再び試合の主導権は大手前高松に傾く。31分には二川の右クロスがゴール前にこぼれた所を後方から上がった林が左足ダイレクトで合わせて4点差。試合終了間際の44分にも西田がPKを決め、5-1で試合を終えた。

 大手前高松は2試合連続での大勝により、開幕からの首位を維持した。昨年から試合経験を積む選手が残るのが今年の強み。チームとしての完成度は高いが、現状に満足することなく、更なる積み上げを狙っている点も魅力と言える。「プリンスでも公式戦でも香川県で一番になりたい。昨年の選手権は1回戦敗退でみんなが悔しい想いをした。昨年出ていた選手が今年も残っている。悔しさを知っている選手が多いのでそれをバネにして、プリンス、総体、選手権で勝ちたい」。そう西田が意気込む通り、アップデートを続けて一つでも上のステージと順位を狙っていく。

 

(文・写真=森田将義)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 四国
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