日大鶴ヶ丘 vs 多摩大目黒

 後半が始まって1分も経過しないうちに挙げた3点目が効いた。右CKのキッカー、DF中野結心(3年)が左足で遠いサイドへ見事な弧を描くシュートを直接決めたのだ。

 「CKをそのまま狙う練習は毎日しているので、それなりの自信はありました。公式戦では昨年のリーグ戦で決めています。自分の持ち味は左足でのキック。今日は先制されても全然慌てなかったし、必ず逆転できると信じていた。この調子で優勝を狙います」

 中野の精巧な左足は、チームにとって大きな武器となっている。

 多摩大目黒はこの10分後、スローインを起点に薄井がヘディングでたたき込み、さらにその後1点を加えて勝負を決定づけた。

 日大鶴ヶ丘は24分、後半途中から出場したMF吉山勇紀(2年)の右FKから、MF磯木稜生(3年)がわずかに右へ外れる際どいシュート。28分には吉山が左からドリブルで運んで右足を振り抜くと、惜しくも右ポストに弾かれゴールは1点にとどまった。

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▽令和6年度関東高校サッカー大会東京予選
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