堀越 vs 日大豊山(写真=矢島公彦)

 後半のアディショナルタイムは5分あった。

 堀越はCB森奏(3年)を34分から前線に上げてパワープレーも狙い、エースの仲谷も前半より積極的にゴールを狙ったが、日大豊山は長身CB石田悠太郎(3年)やGK髙橋を中心に粘り強く忠実な守りを継続。シュートに対しても出足のいいブロックで跳ね返し、こぼれ球へも素早く反応して無失点で乗り切った。

 海老根航監督は「もう少し自分たちのサッカーをやれると思っていたが、相手の技術が高かった。それでも粘り強くよく守り、最後までよく走ってくれました」と戦い切ったイレブンを褒めた。

 全員がヒーロー的な活躍をしたが、好守連発のGK髙橋については「まじめで練習にもひたむきに取り組む選手」と目を細め、「東京の代表になるのはすべての大会を通じ、学校としても初めてなんです」と関東高校大会初出場に触れると、さらに目を細めて顔がほころんだ。

【次のページ】 準決勝 堀越 vs 日大豊山(5)

▽令和6年度関東高校サッカー大会東京予選
令和6年度関東高校サッカー大会東京予選