大成 vs 実践学園(写真=矢島公彦)

 大成は伊佐地晴希と川村歩夢の両ボランチ(ともに3年)が、正しい展開の読みからパスを散らし、鋭いサイドアタックへと移行。

 実践学園は伝統的に守備担当選手が背番号10をつけ、守備ラインからゆったりとしたリズムでボールを回した後、縦に進むのが持ち味のひとつ。その一翼を担ったのが主将でCBの岸誉道(3年)だ。

 先取点を挙げたのは大成で、持ち味通りサイドを崩してから奪った。前半13分、稲荷が右をえぐってからファーポストへ勢いのあるクロスを送ると、水谷がヘディングで合わせてゴール右に突き刺した。

 準々決勝では、昨年度の第102回全国高校選手権に初出場した早稲田実業を延長の末、3-0で下した実践学園だが、前半は相手の守備網を崩し切る形にならず、シュートは左SB峰尾燎太(3年)が放った1本だけだった。

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▽令和6年度関東高校サッカー大会東京予選
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