大成 vs 実践学園(写真=矢島公彦)

 しかし後半に入ると出足の一歩で先んじるようになり、マイボールをつなぐ展開に持ち込み流れが変わった。3分にMF福田怜央(2年)が右にはたいたパスをFW本間貴悠(2年)が決定的なシュート。本間は2分後にもMF寺田聡(3年)の右クロスを合わせたが、2本ともGK鈴木稜人(2年)に阻止された。

 いくらか劣勢に回った大成だが、9分に決勝ゴールを奪う。伊佐地が中央から軽快なドリブルで運び、FW伊藤雄淳(3年)に預けると、右から逆サイドのネットに突き刺して勢いを取り戻した。25分に稲荷の絶妙なスルーパスに伊藤が抜け出したが、惜しくもGKに先に捕球された。失点した後の39分には水谷から渡ったパスを伊藤が打ったが、これも決めることができなかった。

 実践学園は29分、岩崎が福田の右クロスを右足で決めて1点を返し、39分には峰尾の蹴った右CKを途中出場のFW渡部詠(3年)が合わせたが、惜しくも同点ゴールとはならなかった。後半10分から3バックにして攻撃の手数を増やしたが、もう1点が遠かった。

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▽令和6年度関東高校サッカー大会東京予選
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