また、攻撃面でもトップ下の中西がチャンスメーカーとして奮闘した。「今日は黒葛原がいなかったので、その役割ができるのがMF佐々木颯太(3年)と自分です。今日はどこにでも関われる位置にいて、最低限ボールは守れたので良かったです」と中西は抜群のキープ力を発揮できたことを喜んだ。この後始まる宮城県高校総体は、順調に勝ち上がれば昨年11月の県新人大会、4月のプリンスリーグ東北でいずれも敗れていて、現在プリンスリーグ東北2位と好調の聖和学園高と決勝でぶつかる可能性がある。「前の聖和学園と違って、ロングボールも加えています。1対1は育英の方が強いという自信があるので、日頃からの練習でロングボールへの対応ができれば勝てると思います」と自信を見せる。

 小川も「35分ハーフという短い時間の中で、強度、セカンドボール、競り合い、1個1個こなすのが勝利への近道」と意気込む。「第2シードに入りましたが、われわれは優勝候補ではなく、2番手、3番手の対抗馬です。挑戦者のつもりでやって全員で戦うことが必要。最後聖和と戦って勝つには全員で守っていかないと厳しいです」と城福監督は気持ちを引き締めて県高校総体に臨む。

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▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 東北
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