後半に入っても昌平が相手陣営に攻勢をかける展開は変わらない。

 3分、安藤の右クロスから山口が惜しいシュートを放つと、7分には三浦が自身2点目をゲット。大谷の左クロスをニアサイドの鄭がスルーし、三浦が出足の一歩でマークをかわして抜け目なく蹴り込んだ。

 三浦は昨年12月27日に左足首の後ろにある三角骨を骨折し、ベスト8入りした第102回全国高校選手権を無念の辞退。今年4月7日にあった横浜FCユースとのプレミアリーグ開幕戦に後半25分から出場し、復帰を果たした。

 「試合を重ねるごとに良くなり、今はベストの状態に戻りました。去年とは戦い方が少し変わったけど、すごくやりやすい。特に(大谷)湊斗と(本田)健晋(3年)が一緒に出ていると、後ろで流れをつくってくれるから動きやすい。準決勝もチームで協力し合って勝ちたい」

 プレミアリーグで5ゴールを挙げ、得点ランク首位タイの長に次ぐ4点をマークする三浦。今大会は西武文理との初戦の3回戦でも1点を決め、玉田圭司新監督も「(相手にとって)何が危険なのかを察知できる賢い選手」と才能を認める。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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