15分には、大谷が山口の右クロスに体勢を崩しながらもヘッドでつなぎ、このボールを長が押し込んで4点目を奪取。駄目押し点とした。

 細田学園は川口市立との初戦の2回戦、武南との3回戦とも0-0からのPK戦を制して8強進出。2戦無失点という堅陣だったが、この日は昌平の個人技と組織力に守りが崩壊し、19本のシュートを打たれた。前半はシュートがなく、後半も13分にMF桑颯馬(3年)の右足、14分にFW平井聖七(3年)のヘッド、35分にMF並木俊輔(3年)が直接狙ったFKの3本だけだった。

 昨秋の全国高校選手権予選準々決勝では延長までもつれ込む激闘を演じ、指揮を執った村松明人コーチに「同点にされた時は正直終わるかと思った」と言わしめたが、今回は力の差が大きかった。

【次のページ】 準々決勝 昌平 vs 細田学園(5)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選