PKを失敗した後の正智深谷は、34分に左CKから佐藤のヘッド、35分に左2列目の高野大輝(3年)が右足を振り抜いたが、この2度の決定機にも得点できなかった。

 しかし決勝ゴールとなった先制点は何とも幸運だった。

 37分、立教新座のGKからボールを受けたCBの強いキックが、たまたまFW中島亜漣(3年)の体に当たり、勢いよく弾かれてゴール右隅に転がり込んだのだ。

 前半も10本のシュートを記録した正智深谷だが、後半に入るとさらに猛攻を仕掛け、数え切れないほどの得点チャンスを築いて14本ものシュートを放った。

 高野が4本、近藤も3本決定的な一撃を打ちながら、枠内を捕らえられないものばかりで、小島時和監督も「1-0ではどうなるか分からないので早くベンチを安心させてもらいたかったが、なかなか決めてくれなかった」と苦笑する。

 28、30、34分と立て続けて逸機していたが、後半17分から起用されたMF白岩龍(3年)が37分、ようやくベンチを“安心”させた。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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