西武台は初戦の3回戦と準々決勝とも1点しか奪えずに苦戦した。攻撃の中心となるFW遠藤秀悟(3年)が、5月11日のプリンスリーグ桐光学園戦で右ひざ前十字じん帯を断裂。この大けがで戦列を離れたハンディも響いているようだ。

 守屋保監督は「プレー面ばかりか、精神的にも周りに与える影響は大きい。かなりの痛手になりました」と残念がる。

 西武台は鈴木洸晴と藤木浩人(ともに3年)の両ウインガーが、根気強く外からのアタックを試みた。しかし正智深谷の厳しいプレスに遭って崩しのパスを配給できず、マークをはがす動きも足りずに前半は決定的な得点機をつくれなかった。

 しかし後半開始からエースFW竹内奏海(3年)とFW太田和希(2年)を送り込むと、陣形を4-4-2に変更。いきなり攻撃が活発になった。6分に鈴木洸晴の右クロスから竹内が惜しいヘッド、19分には太田の右クロスを藤木が頭で合わせた。いずれも決定的な場面だったが、GK森穂貴(3年)のビッグセーブに阻まれた。追加タイムにも太田が強烈な一撃を放ったが、DFの素早いブロックに弾き返され、1点が遠かった。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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