1次トーナメントC組決勝で都立青山を7-0と圧倒した保善は、MF有村漣(2年)が質の高いキックで攻撃をリードし、DF尾山正太朗(3年)のロングスローも好機を手繰り寄せる突破口になった。

 しかし前半はほとんど敵の守りを切り裂く形をつくれず、28分にボランチ柴山大翔(3年)の強烈なミドルシュートが相手ゴールを襲っただけだった。

 前半を0-0で折り返すと、早稲田実業は後半7分にDF小島凛久(1年)の中距離弾で攻撃のリズムをつかんだ。そうしてこの1分後、左サイドで松下のパスを預かった霜田が鋭い突破から最終パス。これを松下がゴール右に蹴り込んで先制点となる決勝点を奪った。

 16分には後半開始から送り込まれたFW篠田一(1年)が、左をえぐってから逆サイドに際どい一撃を放ち、竹内の右斜めのパスから霜田がヘッドで狙った27分のシュートも、わずかに右ポストをかすめた。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
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