“旧飯能高校”最後の入学生となった背番号3のGK中島大輝(3年)は、「飯能南はレベルが高いので統合した当初は不安でしたが、みんな本当に優しく接してくれてすぐになじめました」と振り返る。

　髙峯監督は「旧飯能の生徒は実力的に格上の飯能南の選手に力を引き出してもらっています」と説明し、1日2時間あまり週に5日こなす練習は活気に満ちているそうだ。指揮官は、2年連続での突破を目指す8月の全国高校選手権1次予選に向け、「攻撃にアクセントを付け、総合力を上げないといけない」と即答したが、「新たなステージに立つ彼らが、成長してどんどん変わっていく姿を見るのは教員として誇らしい」と胸を張った。

　高橋が「元気さが僕らの強み。それを忘れず常に前に前にと進んでいきたい」と言えば、中島も「うちらしく元気と活気とパワーを生かし、もっと強くなりたい」とすがすがしい笑顔でチームの思いを代弁した。　　　　　　　

(文・写真＝河野正)