津工FW溝部憧

 後半8分にはMF15林叶希夢(2年)が守備ブロックの前からシュートを放ったが、GKの正面。19分には左CKから放ったMF8荒木天真(3年)のヘディングシュートも得点には至らない。それでも果敢に攻め続けると、34分には山本遼からのボールを貰ったMF25豊田亘(2年)がゴール前にスルーパス。抜け出した溝部が倒されPKを得ると、自らが豪快に決めて3-0で津工業の勝利となった。

 2年前の選手権開幕戦で国立競技場のピッチを経験してから、津工は全国大会に出ることではなく、全国大会で勝つことを目標にしてきた。今年は選手権で2回勝利し、年越しを東京で過ごすことが目標。そのためには県内で負けるわけにはいかず、新人戦、インターハイ、選手権の3冠、そしてプリンスリーグへの昇格を目指している。この日は決して満足のいく内容とは言えなかったため、決勝では津工らしく戦い2つ目のタイトルを手にするつもりだ。

(文・写真=森田将義)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)三重予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)三重予選