神戸弘陵 vs AIE

 序盤から試合のペースは神戸弘陵だった。自陣から中盤まではテンポよくボールを動かして前進し、アタッキングサードではFW10石橋瀬凪(3年)とFW15大垣颯楽(3年)の両ウイングが積極的に仕掛けると、前半11分には右から上がった低いクロスを石橋がダイレクトで合したが、枠を捉えることができない。

 「前半は風下だったのでどうかなと思っていた」と谷監督は振り返るが、16分にはサイドチェンジから左を仕掛けた石橋がCKを獲得。キッカーを務める阪上はゴール前にゴロで速いパスを展開する。MF8下醉尾朔也(3年) の落としには反応したのは阪上。「クロスの予定だったのですが、パスがズレたので打てると思って打ちました。相手が来ていたので、かわしてからだとシュートコースがなくなると思って振りぬきました」。そう振り返る一撃がゴールの右隅に決まり、幸先の良いスタートを切った。

 直後の18分には右サイドから好機を演出。MF6梅原良弥(2年)からのボールを受けた大垣が素早くゴール前にパスを受けると走りこんだ石橋が冷静にゴールネットを揺らし、リードを2点差に広げた。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)兵庫予選
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