厚木北円陣

 エンドが変わって迎えた後半、厚木北はMF14伊藤叶音が右サイドに起点を作り、セットプレーの機会を演出するとDF10畑下鉱士のロングスローからゴールをこじ開けにかかるが、横浜創学館もGK1今井敏貴の的確な守備とコーチングでそれを許さない。

 全体の流れを掴みゴールには迫るものの、枠を捉えきれずにいた横浜創学館であったが、67分、檜山監督にスピードと思い切りの良さを買われて普段のボランチから右SHに起用されたMF6木村俊楠がその期待に応える。「前のプレーで縦に一回抜けられたので、これ抜けるなと思い自分で縦に行って思い切り振り切りました」。木村の言葉通り相手DFの一瞬の隙を見逃さず右足から放たれたシュートがゴールネットに突き刺さり、横浜創学館が待望の先制点を挙げる。

 結局、この一撃が決勝点となり、横浜創学館が厚木北に対し、リーグ戦での借りを返すと共に3回戦への進出を決めた。

【次のページ】 2回戦 厚木北 vs 横浜創学館(3)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選