これで落ち着いた相模原弥栄は後半開始早々から積極的にボールを動かし、相手のアタッキングサードに侵入を図ると46分、獲得した右からのCKのこぼれ球を北村が落ち着いて叩き込み待望の先制点を獲得する。

 これに対しFW13林優斗をピッチに送った市立橘は60分、その林が右サイドからのパスを中央で受け、DFを反転で交わして鋭いシュートを放つが、ボールは僅かにクロスバーの上を抜け追いつくことができない。時計が進むなか何とか追いつきたい市立橘はさらに分厚く攻撃を仕掛けるが、相模原弥栄もキャプテンのDF3原田泰地を中心に冷静にこれに対応。結局、前後半を通じてシュート4本で市立橘を抑え込み準決勝進出を決めた。

 試合後、菅野監督は「苦しい試合が2つ続いたのですが、選手たちが最後まで諦めないで一丸となってゴール前でも身体を張ってくれた」と選手達の頑張りを誇らしげに語った。準決勝に向けては「まだクオリティの部分で課題はありますが、次に向けて一週間いい準備をしたいと思います。弥栄といえば、かつては全国レベルと言われた時期もありました。もう一度全国に行こうと選手たちも頑張っていますので、難しい部分もありますが、全国を目指したいと思います」と力強く話した。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選