生駒・古田泰士監督が「思った以上に前半から相手が圧力をかけてきたけど、そこで点を取られなかったのが勝因」と語った前半を狙いどおりの展開で終えた生駒は、後半開始からMF山本とFW渡邊耕太郎を投入。前線からのハイプレスを維持しつつ、攻撃の圧力を強めていく。スコアが動いたのは後半12分、生駒が左サイドの突破から得たCKから。こぼれ球に反応した仲川が、「CK時の奈良育英のマークの仕方は対策していたので、練習通りいけました」と自賛するヘディングシュートで先制。失点を許した奈良育英は、徐々に攻勢を強め、藤川・有友を中心に何度も生駒ゴールに迫るが、最後のフィニッシュで精度を欠く。前がかりになった奈良育英の隙をつき、後半ATには左サイドからペナルティエリアに侵入したFW山口大翔のパスを山口が流し込んで、生駒が追加点。大会を通じて安定したDFを見せた生駒が2大会ぶりの優勝を果たした。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)奈良予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)奈良予選